コラム6:はなちゃんの行く先は・・・
まだヨチヨチ歩きのはなちゃん(仮名)が、おとうふの空きカップに木の実を入れて一生懸命バランスをとって歩いていました。
ママの事は振り向きもせずに、ヨチヨチとひたすら前へ歩いて行くのです。
私はそっと後ろをついて行くことにしました。
(歩き始めたばかり、あんよが上手になった事が嬉しくて、まっすぐ進んでいるのかな?)
すると、はなちゃんは転んで、おとうふカップが手から離れてしまいました。
でもはなちゃんは泣きません。
両手で地面にてをつくと上手に起き上がってまた、おとうふカップを拾って歩き出しました。
道の先には階段がありました。
はなちゃんにとっては大きな段差。
それでも、おとうふカップを大事に持って、一段一段ゆっくりと降りて行きました。
でもやっぱり途中で木の実がコロコロこぼれてしまいました。
はなちゃんは小さな指先で一つ一つ木の実を拾って、時にはこぼしながら、また、おとうふカップに戻します。
(どうやら、木の実が大事なんだな、どこかに運びたいのかな?)と私は気がつきました。
階段の先には池がありました。
池にはカメが泳いでいます。
そうです!
はなちゃんはカメさんに木の実(エサ)をあげたかったのです!
この出来事に私は感動しました!!
まだ、ヨチヨチ歩きの小さな子。
スタート地点では見えなかった池の中のカメを思って、ひたすらに木の実を運んだのです!
まだ、上手に言葉が出ない、ようやく歩き出したばかりの小さな子にも、「目的を持って行動する」ということができるのですね☆
子ども(赤ちゃん)は私たち大人が思っている以上に、いろんな事がわかっているんだなぁと思ったのでした。
BY: ふ〜ちゃん